東北研修

東京大学公共政策大学院、通称GraSPPで東北地方の研修旅行に行ってきた。東北と聞くとボランティアを真っ先に思い浮かべる人が多いと思うが、今回は少し趣旨を変えた。もちろんボランティアもやったけどね。この4日間の研修旅行は去年の11月に参加した北京フォーラム以来、最も学ぶことの多い濃密な時間となった。
とほく
4日間のうち、ボランティアをやったのは最終日の4日目のみ。それ以外の時間は実は現地のいろいろな人を訪問した。以下が訪問したリストとなる。

・南相馬市立総合病院 原澤ドクター
・NPO Fronteer Minamisouma 草野良太氏
・南相馬市議会議員 但野謙介先生
・東北大学公共政策大学院の学生6名
・宮城県新産業復興課、水産業復興課
・GraSPP OB 丸川正吾氏
・女川町 須田善明町長
・南相馬市仮設住宅コミュニティリーダー 鈴木豊和氏
・気仙沼阿部町商店復興担当 武田覚氏
・陸前高田市 戸羽太市長
・教育委員会「学びの部屋」 熊谷健司氏
・思い出の品

今回の研修で私たちの相手をしてくださった皆さんにお礼申し上げたい。このほかにも南相馬市内視察、仮設のカフェ、瓦礫処理場、大破した水産加工工場の見学など、本当にたくさんの活動を行った。国、県、市町村、NPO、住民コミュニティ、など様々なレベルにある人々に会うことができ、今回の研修のテーマである「復興には経済的、物理的、社会的復興と違ったレベルの復興がある」ことを認識できた。どの復興も必要不可欠で、どれがどれよりも重要だということではない。さらには「行政は誰のためにあるのか」という公共政策の学生が常に心に留めておかねばならない質問についても、4日間を通して考えることができた。

まだ頭の中が整理しきれていないが、復興に関する課題もいくつか見えてきたように思う。ひとつは法律と現実の乖離である。多くの人が口にしているのは、災害が起きたにもかかわらず、いまだに災害前(平時)の法律に基づいてことが進んでいることに問題があるようだ。法律上の責任というものを重視する日本のやり方が、災害時には壁となりうることが指摘された。これは地震や津波に限ったことではない。Euroの研究をしていても有事の際のプランが足りなかったことに気がつく。

もうひとつはコミュニケーションである。このテーマは大学院に入ってからずっと追っているテーマでもある。コミュニケーションはもちろん人と人との会話を指すが、ここではさらに政策のコミュニケーション、すなわち人と市町村、県、国との間のコミュニケーションも含む(すべて人と人のコミュニケーションであるとも考えられるが)。住民の要望がきちんと吸収されているのか、政策を納得してもらえる形で伝えているか、という一見当たり前のことがおろそかにされ、実行されていないように感じた。

と、まあ書き出すと延々書くことができてしまうので、この辺でやめよう笑。

P.S.
今回の研修旅行では実は実行委員をやっており、企画にも携わらせていただきました。助けてくださったCommittee Memberの皆様に感謝します。打ち上げが楽しみです:)


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プロフィール

Ulysses

Author:Ulysses
2012年4月に大学院生になりました。現在東京大学GraSPP修士生。Double Degree取得のため、2012年8月末よりフランスのSciences Po, MPAへ。
大学院の生活やパリへの留学準備、留学中の様子などを綴っていくつもりです^^

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